Tag: 業経営理論

情報

概要

  1. リスク
    • 不確実性のこと、リターンのばらつき
    • 分散、標準偏差
  2. リターン
    • 期待収益率
  3. 分散
    • = Σ(偏差^2 x 確率)
      • 偏差 = 値 - 期待値
  4. システマティック・リスク(マーケット・リスク)
    • 市場に連動する為、分散投資によって消去することができないリスク
  5. アンシステマティック・リスク
    • 分散化できるリスク
  6. 流動性リスク
    • 資産を換金しようとした時に売却できないリスク、希望する価格で売ることができなくなるリスク
  7. 信用リスク
    • 貸付金の受取利息や元本の回収が滞ってしまうリスク

ポートフォリオ

  1. ポートフォリオ
    • 様々な投資を組み合わせたもの
    • 目的:分散投資することでリスクを減らす
  2. リスク低減効果
    • 資産を分散化したポートフォリオの方がリスクは小さくなること、互いの弱点を補う為
  3. 標準偏差と期待収益率のグラフ
    • 横軸:標準偏差(リスク)、縦軸:期待収益率(リターン)
  4. 無差別曲線
    1. リスク回避者
      • 同一のリターンなら、リスクが小さい方を選ぶ
    2. リスク中立者
      • リスクと無関係に高いリターンを選ぶ
    3. リスク愛好者
      • 同一のリターンなら、リスクが大さい方を選ぶ
  5. 共分散
    • 2つの株式がどのくらい同じように変化するかを示す
    • Σ(Xの偏差 x Yの偏差 x 確率)、偏差 = 値 - 期待値
  6. 相関係数
    • 2つの株式の相関性を示す指数
    • 共分散 / (Xの標準偏差 x Yの標準偏差)
    • +1:全く同じ方向、0:相関性なし、-1:全く逆の方向

市場ポートフォリオ

  1. 効率的フロンティア
    • ポートフォリオの中で合理的に投資家が選択する曲線
    • 特定のリスクに対して、最大リターンが期待されるポートフォリオ
  2. リスクフリー資産
    • リスクの無い資産(国債等)
  3. リスクフリーレート
    • リスクフリー資産の収益率
    • 安全利子率
  4. 資本市場線
    • リスクフリー資産である国債と、任意の株式を自由に組み合わせた場合におけるリターンとリスクの分布を示した場合の直線のうち、最も上位にに位置するもの
  5. 市場ポートフォリオ
    • 全ての株式で構成されるポートフォリオ
    • 資本市場線と効率的フロンティアの接点
    • 株式だけのポートフォリオの中で最も効率的
  6. ポートフォリオ選択理論
    • 最適なポートフォリオの選択方法を提示した理論
  7. 均衡状態
    • 市場ポートフォリオのリスクは存在するため、全ての投資家が危険資産として市場ポートフォリオを所有する

資本資産評価モデル (CAPM)

  1. CAPM(Capital Asset Pricing Model、キャップエム)
    • = リスクフリーレート + β x 市場リスクプレミアム
      • β:市場ポートフォリオと比べた時の個別株式のリスクの大きさ(1よりも大きいとリスク大)
    • 意味:個別の株式のリターンとリスクの関係を表す(個別株式の期待収益率)
  2. 市場リスクプレミアム
    • = 市場ポートフォリオの期待収益率 - リスクフリーレート
    • 意味:リスクフリーレートからどの位高いのか?(プレミアムが有るのか?)
    • 市場ポートフォリオの期待収益率:期待市場収益率と同じ意味
  3. 証券市場線(Security Market Line、SML)
    • 横軸:ベータ、縦軸:期待リターン
    • CAPMにおける「ベータ」と「期待リターン」の関係を示す

資本コスト (WACC)

  1. WACC
    • Weighted Average Cost of Capital (ワック)
    • 定義:加重平均資本コスト(企業全体の資本コスト)
    • 意味:負債の資本コスト(税引後)と、株主資本の資本コストの加重平均
    • = 負債 / (負債 + 資本) x 負債利子率 x (1 - 実効税率) + 資本 / (負債 + 資本) x CAPM
      • 負債:長期負債のみ
      • 資本:時価総額 = 発行済み株式数 x 現在の株価
      • 負債利子率 = 利子支払額 / 負債額
      • 負債コストは節税効果を考慮する(利子は損金なので、税金が控除される)
      • CAPM:株主から見たら期待収益率(企業から見た場合のコスト)
      • 補足:構成比率は、帳簿価額ではなく時価を用いて算出する
  2. 内部金融(自己金融)
    • 企業の内部で資金の調達を行うこと。(留保利益、減価償却費等)
  3. 直接金融
    • 金融仲介機関を経由せず、借り手が金融市場から直接資金を調達すること(株式発行、社債発行等)
  4. 間接金融
    • 金融市場を経由せずに、金融仲介機関を経由して間接的に資金を融通すること(短期借入、長期借入等)

ファイナンスリース

  1. ファイナンスリース
    • リース会社がリース物件を新規購入し、借り手に貸与する
    • リース期間中に途中解約不可(ノンキャンセラブル)
    • 維持管理費等を借り手が負担(フルペイアウト)
    • 借り手には資金調達と同じ意味を持つ
    • 通常の売買取引と同じ会計処理
    • 「リース資産」「リース債務」の計上額
      1. 借り手においてリース物件の貸手の購入価額等が明らかな場合は、貸手の購入価額等
      2. 貸し手の購入価額等が明らかでない場合は、次のいずれか低い価額
      • リース料総額の割引現在価値
      • 借り手の見積現金購入価額
  2. オペレーティングリース
    • いわゆるレンタルに近いもの、リース会社に資産がある

その他

  1. リース債務
    • 貸借対照表日の1年以内に支払期限が到来するものは流動負債
    • 貸借対照表日の1年を超えて支払の期限が到来するものは固定負債
  2. ウィーク・フォームの効率的市場仮説
    • 現在の株価には過去の株価データが全て反映されているため、過去の情報を分析しても将来の株価を予想できないとする仮説
    • チャート分析などテクニカル分析を否定
  3. セミストロング・フォームの効率的市場仮説
    • 現在の株価には企業が公開している情報の全てが反映されているため、財務諸表などの情報を分析しても将来の株価を予想できないとする仮説
    • ファンダメンタル分析を否定
  4. ストロング・フォームの効率的市場仮説
    • インサイダー情報を利用しても将来の株価を予測できないとする仮説
  5. ランダムウォーク理論
    • 株価が上昇するか下落するかは五分五分の可能性なので、株価を予測することは不可能である

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用語集


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