Tag: 経済学・経済政策 市場均衡
市場均衡†
- ワルラス的調整過程
- 超過供給(供給量 > 需要量)の場合
- 超過需要(供給量 < 需要量)の場合
- 安定条件
- 均衡価格より高い価格で超過供給が発生し、均衡価格より低い価格で超過需要が発生する時
- グラフでは「供給曲線の傾きの逆数」が「需要曲線の傾きの逆数」を上回る時
- マーシャル的調整過程
- 供給価格 < 需要価格の場合
- 供給価格 > 需要価格の場合
- 安定条件
- 均衡数量より多い数量で供給価格が需要価格を上回り、均衡数量より少ない数量で供給価格が需要価格を下回る時
- グラフでは「供給曲線の傾き」が「需要曲線の傾き」を上回る時
- 蜘蛛の巣理論
- 下記の条件を満たすように市場の需要と供給との調整が行われること
- 前提条件
- 生産者は前期の価格を参考にして、当期の生産量を決定する
- 当期に生産されたものはすべて当期中に販売される価格がつけられる
- 必ずしも均衡点に安定するとは限らない
- 収束条件
- 供給曲線の傾きの絶対値 > 需要曲線の傾きの絶対値
- 参考:くもの巣理論とは - コトバンク
- 需要者価格
- 供給者価格
余剰分析†
- 余剰
- パレート最適(パレート効率的)
- 誰かの効用を犠牲にしない限り、他の誰かの効用を改善できない状況のこと
- 資源配分に関する定義(所得分配は関係しない)
- 市場均衡を実現している(厚生経済学の第一定理)
- 消費者余剰
- 消費者が支払ってもよいと思っている額が、実際の支出額を上回った部分(差額)
- 生産者余剰
- 生産者の実際の受取額が、生産者が受け取りたいと考えている最低限の価額を上回った部分(差額)
- 注:供給過剰の時、損失(マイナスの利潤)が発生する
- 社会的総余剰
- = 消費者余剰 + 生産者余剰
- 社会全体が受け取る総余剰
- 市場均衡
- 部分均衡分析
- 他の財の市場との相互依存関係を無視して、他の条件を不変と仮定した上で、特定の財の市場均衡を分析すること
- 税の効率性(財源の確保)
- 社会的総余剰
- 税の公平性
- 死荷重(厚生の損失)
- ラムゼイ・ルール
- 個別の財に対する税率は、財に対する需要の価格弾力性に反比例するように決定すべきとする考え方のこと
- 資源配分の観点では、需要の価格弾力性の低い財に相対的に高い税率を課すことが望ましい
国際貿易†
- 地域経済統合
- 一定地域内で、関税や貿易制限、資本の移動制限の撤廃などを実施して、地域内での経済的な結びつきを強めること
- 貿易創造効果
- 自由貿易協定締結前と締結後を比較して、回復した余剰のこと
- 貿易転換効果
- 自由貿易協定締結前と締結後で失われる余剰のこと
- 例:域外から低コスト品を輸入していたものが、関税などの貿易障壁が撤廃されることにより、域内から高コスト品の輸入に置き換わることでもたらされる効果
比較優位論†
- 比較優位論(比較生産費説、D.リカード)
- 両国は比較優位を持つ財に特化して生産し、そうではない財を輸入することで、両国が貿易の利益を得ることができる
- 絶対優位
- 2国で生産性を比較した結果、生産性が勝っていること
- 比較優位
- 2国にてどちらの財の生産が得意なこと
- コメント:一方の財を「1」に標準化して比較する
- 比較生産費
- ある財を生産するために、他の財がどれだけ犠牲になっているかを示す