Tag: 現代のファイナンス 企業経営理論

情報

DCF法

  1. 企業価値 = FCFの現在価値 (FCF: 投資評価
    • DCF: Discount Cash Flow
    • 資本コスト:WACC (資本市場と資本コスト
    • 資産が生み出すキャッシュフローの現在価値(貸借対照表の資産)
      • 貸借対照表にて負債は変わらないので、株主価値が増えたと考える
  2. 毎年一定の場合
    • 企業価値 = FCF / r (r: 資本コスト)
  3. 成長率が一定の場合(定率成長モデル)
    • 企業価値 = FCF / (r - g) (g: 成長率)
    • 関連:配当割引モデル
  4. アプローチ手法
    • インカム・アプローチ
  5. 参考:自己資本利益率と資本還元率の関係で、資本還元率は、全国の平均・その市場や業... - Yahoo!知恵袋
    資本還元率って、いまのファイナンスのテキストでは株主資本コストと呼ばれることが多いと思います。
    株主資本コストとは株主がその企業に要求する収益率のことです

収益還元法

  1. FCFの代わりに会計上の利益を使って計算する
  2. 企業価値 = 予想税引後利益 / 資本還元率
    • 予想税引後利益:一定という前提
    • 資本還元率:割引率(株主資本コスト)
  3. アプローチ手法
    • インカム・アプローチ

配当還元法

  1. 株主価値(株式価値) = 配当額 / 資本還元率
    • 配当額:一定という前提
    • 資本還元率:割引率(株主資本コスト、期待収益率)
  2. 企業価値 = 負債価値 + 株主価値
  3. アプローチ手法
    • マーケット・アプローチ
  4. 株価倍率法
    • 上場されていない企業について、同業種の上場企業を参照し、その指標を参考に企業評価額を類推する方法

純資産法

  1. アプローチ手法
    • マーケット・アプローチ

簿価純資産法

  1. 株主価値 = 資産(簿価) - 負債(簿価)
    • 財産から借金を引いたものを株主価値と見なす
    • 会社を清算した時の価値

時価純資産法

  1. 株主価値 = 資産(時価) - 負債(時価)

MM理論

  1. 前提
    • 法人税が存在しない完全資本市場
  2. 結論
    • 企業価値は資本構成に依存しない
  3. 最適資本構成
    • 企業価値を最大にする負債と自己資本の組み合わせ
  4. 節税効果(企業価値の増加分)
    • = 負債額の支払利息 x 法人税率

株価評価

  1. 理論株価
    • = 株主価値 / 発行済株式数
  2. PER(株価収益率)
    • = 株価 / EPS(1株あたり当期純利益)
    • EPS = 当期純利益 / 発行済株式数
    • EPS: Earning Per Share
    • 意味:収益面での評価を示す、単位は倍率、倍率が高いほど割高
  3. PBR(株価純資産倍率)
    • = 株価 / BPS(1株あたり純資産額)
    • = 株価 x 発行済株式数 / BPS x 発行済株式数 = 株式時価総額 / 純資産額
    • BPS = 純資産額 / 発行済株式数
    • BPS: Book-Value Per Share
    • 意味:資産面での評価を示す、単位は倍率、基準は1倍(1倍未満なら割安)
    • 純資産額は、会社精算時に残る金額
  4. PCFR(株価キャッシュフロー倍率)
    • = 株価 / 1株あたりのキャッシュフロー
    • 1株あたりのキャッシュフロー = CF / 発行済株式数
    • 意味:キャッシュ・フローでの評価を示す、倍率が高いほど割高
  5. 配当利回り
    • = 1株あたりの配当 / 株価
    • 1株あたりの配当 = 配当総額 / 発行済株式数
    • 意味:通常は高い方が良い(成長期の企業など例外あり)
  6. 配当性向
    • = 配当総額 / 当期純利益
    • 意味:利益中の配当の割合を示し、通常は高い方が良い(成長期の企業など例外あり)

デリバティブ

  1. 為替予約
    • 目的:為替レートの変動リスクを回避
    • 方法:将来の為替レートを予め決めておく、キャンセル不可
  2. オプション取引
    • 意味:決められた期間内に予め決められた価格で取引する権利、権利の行使を選択可能
    • グラフ:買い手は損しない(上方向に延びる)
    1. コール・オプション
      • 買う権利
      • 例:コール・オプションの買い:輸入業者が利用する(レートが上がる程、損益も上がる)
    2. プット・オプション
      • 売る権利
      • 例:プット・オプションの買い:輸出業者が利用する(レートが下がる程、損益も上がる)
    3. ヨーロピアン
      • 満期日のみ権利を行使可能
    4. アメリカン
      • 満期日以前でも権利を行使可能
    5. オプション料
      • 保険の保険料に相当(プレミアム)
      • = 本質的価値 + 時間的価値
    6. 本質的価値
      • オプションを権利行使した場合に生じる価値(原資産価格と権利行使価格との差額)のこと(内在的価値)
      • ゼロになることはあっても、マイナスになることはない
    7. 時間的価値
      • 原資産の現時点から満期日までの間の価格変動により、オプションの本質的価値が上昇することへの期待値のこと
      • ゼロになることはあっても、マイナスになることはない
      • プレミアム(オプション価格)に、時間の経過や価格変動の大きさなどの時間的価値が影響してくる点がオプションの特徴
    8. 先物取引(フューチャー)
      • 取引所で取引される(契約の履行を取引所が保証)
      • 差額精算(差金決済)
      • 当初取り決めた日以前に決済される
      • 日々証拠金の値洗いが行われる
      • 価格・数量・受渡し決済日が決まっているレディー・メイドの取引
    9. 先渡取引(フォワード)
      • 取引条件を当事者間で任意に取り決める
      • 売手と買手の1対1の相対取引
      • 現物決済
      • 決済日:当初決めた日

目次

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用語集


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