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#contents
&tag(企業戦略,企業経営理論);

- C [[企業経営理論]]
- C-2 [[企業戦略]]

* [[企業戦略]] [#b2fb2f01]
** 考え方 [#ffa660e8]
- 企業全体の長期的バランスの観点から、将来の資金源を育成するために投資を行うという戦略的な行動
- 財務的資源配分に関するフレームワーク

** 前提 [#afed94ec]
+ 経験曲線効果
-- 参考:[[経験曲線 | 用語解説 | 野村総合研究所(NRI)>https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/ka/keiken]]
 製品の累積生産量が増加するに従って、単位当たりの総コストが一定割合で減少することが経験的に知られており、この関係を表した曲線のこと
-- コメント:「累積」がポイント。「規模の経済性([[企業戦略>企業戦略#ae407fe6]])」とは異なる
-- 経験を重ねることで効率化していコスト低減効果を得ることができるという時間に依存する''動的''、連続的な効果
+ 製品ライフサイクル
++ 導入期:製品を市場に投入する段階なので、需要も売上も小さい。市場拡大させることが最優先課題なので、広告宣伝費もかかり利益はほとんど出ない
++ 成長期:売上と利益が急拡大する段階で、競合他社も増加する。消費者ニーズも多様化するため、製品改良や差別化戦略を重視し、自社製品のブランド力を高め、市場に浸透させることが重要
++ 成熟期:市場の成長が鈍化し、売上、利益とも頭打ちになる段階。コスト優位性を活かしてシェアを維持することが重要な課題
++ 衰退期:値引き競争が頻繁に行われ、売上も利益も減少する時期。投資を抑えて効率性を高めながら、既存顧客を維持することが必要。また、ブランドの残存価値を他の製品に活用したり、撤退時期を判断することも重要

** 4象限 [#w5a6549c]
- 縦軸に''市場''成長率をとり、横軸に''相対的''市場シェアをとった4つのセルを持つプロダクト・ポートフォリオ・マトリックスを利用
- 縦軸に''市場''成長率をとり、横軸に''[[相対的市場シェア>不完全競争と市場の失敗#j1e8f503]]''をとった4つのセルを持つプロダクト・ポートフォリオ・マトリックスを利用
-- 参考:[[プロダクトポートフォリオマネジメントとは?一番わかりやすい入門編 |マケフリ>https://makefri.jp/strategy/6126/#PPM-2]]

| 市場成長性 \ 市場シェア | 高い | 低い |
| 高い | 花形 | 問題児 |
| 低い | 金のなる木 | 負け犬 |

** 対象 [#ca33c8d6]
- 事業の財務面が主(お金の話)
-- 例:経営資源(資金)を効率的に配分するにはどうしたらよいか?
- 資金供給源になるのは「金のなる木」

** 課題 [#f7107f3f]
+ いかに将来の「花形」となる「問題児」事業を探り当てるか?
+ 「負け犬」事業からの撤退をどのように見極めるか?

** 対象外 [#yb32d3fe]
+ [[範囲の経済性>企業戦略#ae407fe6]]
+ 事業間の[[シナジー>企業戦略#pd000771]](例:「花形」事業と事業間シナジーがある「負け犬」の場合)
+ 自社事業の成長性(対象はあくまでも''市場''成長率)

** 問題 [#x0099bcc]
+ 新規事業開発に関して具体的な戦略を提供することができない
+ 「負け犬」担当の従業員のやる気や士気が低下する

** 参考 [#m35f96d8]
- [[プロダクトポートフォリオマネジメントとは?一番わかりやすい入門編 |マケフリ>https://makefri.jp/strategy/6126/]]
 プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)は、各事業の現状をみながら、自社の経営資源の分配の最適化するためのフレームワークです。

* 関連 [#s06b5e07]
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