#author("2025-02-18T20:48:04+00:00","default:hotate","hotate") #author("2025-04-15T20:47:53+00:00","default:hotate","hotate") #contents &tag(事業戦略,企業経営理論); - C [[企業経営理論]] - C-3 [[事業戦略]] * 情報 [#lf91b468] + 5つの競争要因(5フォースモデル、ポーター) ++ 既存業者の敵対関係 ++ 買い手の交渉力 ++ 売り手の交渉力 ++ 新規参入の脅威 ++ 代替品の脅威 -- 参考:[[外部環境分析(PEST分析と5Forces分析) | 経営を学ぶ~経営学・MBA・起業~>https://keiei-manabu.com/strategy/externalenvironment-analysis.html]] 当該業界において競争環境を作るのには5つの要因があるとマイケル・E・ポーターが提唱しています。 + 競争地位 ++ リーダー --- 参考:[[リーダー(2)同質化戦略 – イマセ総合経営研究所>https://www.imase-annei.com/archives/635]] 同質化戦略とは、チャレンジャーが行う差別化戦略の意味がないように同質化していくリーダーの戦略です。 ++ チャレンジャー --- 参考:[[チャレンジャーの差別化戦略 – イマセ総合経営研究所>https://www.imase-annei.com/archives/646]] チャレンジャーの戦略は、リーダー企業に対する「差別化戦略」です。 ++ ニッチャー --- 参考:[[ニッチャーとは・意味|創造と変革のMBA グロービス経営大学院>https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11903.html]] 市場は小さいながらも、特定の領域で独自の地位を築いて成功している企業。 --- 縮小した業界において、競合も縮小傾向にある可能性が高く、リーダーの地位を確保することは比較的実現性が高い為、戦略の1つ --- 関連:[[集中戦略>競争優位#y0d32960]] ++ フォロワー --- 参考:[[フォロワーの模倣戦略 – イマセ総合経営研究所>https://www.imase-annei.com/archives/651]] フォロワーの戦略は、リーダーやチャレンジャーの製品やサービスを模倣する戦略です。 -- 関連:[[競争優位]] ** 戦略グループ [#d331d095] + 定義 -- 同じ業界に存在する企業の中で、同じような戦略を採用している企業のグループのこと -- コスト改善など次第に一貫した戦略行動になるので、似通った企業の集団が生まれやすくなる + 参入障壁 -- ある業界に企業が新規参入しようとする際の障壁のこと + 移動障壁 -- 同じ業界で、ある戦略グループから別の戦略グループに移動する際の障壁のこと -- 戦略グループ間で高い移動障壁が形成されるということは、同じ戦略グループ内では激しい競争が繰り広げられることを意味する -- 参考:[[参入障壁、撤退障壁、移動障壁の特徴を考えて戦略を立てるメリット - ビジネス理論.com>https://bizriron.com/129]] 移動障壁とはある産業内で形成されている戦略グループ間の移動に対する障壁 + 撤退障壁 -- 事業の収益性が低い状態であっても、その業界にとどまらざるを得なくする要因のこと ++ 高額な固定資産 --- 使用年数が少ない設備が他の事業への転用しにくい場合、清算価値が低くなり大きな減損や実現損失につながる ++ 撤退による固定コスト --- 人員削減が生じる場合は、退職金負担が重い ++ 戦略 --- ある部門から撤退することで、他部門に悪影響が生じる場合、自社の強みを失いかねない ++ 経営者の感情 --- 事業に対する経営者の愛着や従業員への思いやりなど、個人的・感情的な障壁が生じる ++ 政府と社会 --- 撤退による失業や地域経済への影響が大きい場合、政府や地域社会から圧力を受ける -- 参考:[[参入障壁、撤退障壁、移動障壁の特徴を考えて戦略を立てるメリット>https://bizriron.com/129]] 撤退という企業行動を妨げる要因 ** 価値連鎖(バリューチェーン) [#r45abb7d] + 概要 -- 企業の内部の活動によって''付加価値''が生み出される流れ + 主活動 -- 購買物流、製造、出荷物流、販売、サービス + 支援活動 -- 全体管理、人事・労務管理、技術開発、調達活動 + 買い手が認める価値 -- =バリュー・チェーンのコスト+マージン + 考え方 ++ 個々の価値活動は、密接な結びつきにより模倣困難性や独自性を生じさせることから、企業の独自の経営資源やケイパビリティ([[経営と戦略の全体像]])として見なせる ++ 企業が携わる価値活動の数が多いほど垂直統合の度合いは高くなり、企業が携わる価値活動の数が少ないほど垂直統合の度合いは低くなる ++ 価値連鎖上で高付加価値を生み出している活動は''垂直統合''に適している ++ どの活動を自社独自に実施し、どの活動を他社に任せるか、企業は意思決定することが出来る為、価値連鎖の中で携わる活動の数は一定で安定する必要はない ++ [[規模の経済性>企業戦略#ae407fe6]]よりも、諸活動間の連携が重要であり、連携により競争優位性を築いていくことができる ++ 垂直統合度を高くする要因:現状の課題と捉える - 参考:[[内部環境分析(バリューチェーン分析とVRIO分析) | 経営を学ぶ~経営学・MBA・起業~>https://keiei-manabu.com/strategy/internalenvironmental-analysis.html]] バリューチェーン分析では、企業の活動を「主活動」と「支援活動」に分けて、それぞれの活動を抽出することから始めます。 - 関連:[[VRIO分析]] ** 衰退業界 [#pbfdf9fc] - M.ポーターによる衰退業界向けの競争戦略 + 市場リーダーシップ戦略 -- 限られた市場の中でシェアを上げて自分達だけが生き残る + ニッチ戦略 -- 安定して衰退が穏やかなセグメントを見つけて生き残る + 収穫戦略(刈り取り戦略) -- 回収できるだけ回収して、その後に撤退する + 撤退戦略 -- すぐに撤退する ** CFT分析 [#mce2569f] - [[CFT分析とは?事業ドメインの設定への活用方法を解説します | Musubuライブラリ>https://library.musubu.in/articles/19686]] -- 「Customer(顧客)」「Function(機能)」「Technology(技術)」またはリソース CFT分析とは、事業ドメインの設定に用いられるフレームワークのこと ** その他 [#nbf8a43c] + 起業家戦略(P.F.ドラッカー) ++ 総力による攻撃 --- 新しい市場や産業のリーダー的地位を狙う --- 注:経営資源を全て投入しても成功確率が低い為、中小企業では非推奨 ++ 弱みへの攻撃 --- 相手の弱みを突いて自身の競争優位を打ち立てる ++ ニッチの占拠 --- 限定的な領域で実利を上げる ++ 価値の創造 --- [[イノベーション>現代戦略#b9997fdb]]によって生まれた顧客価値を利用する + 前方垂直統合(川下垂直統合、前方統合) -- 垂直統合が製品やサービスの最終顧客に近づく方向に進む場合 + 後方垂直統合(川上垂直統合、後方統合) -- 製品やサービスの最終顧客から遠ざかる方向に進む場合 + 脱成熟 -- 市場成長率が安定してきて、製品ライフサイクルの成熟期以降に採用する戦略 + 多数乱戦業界 -- 参考:[[分散型事業とは・意味|創造と変革のMBA グロービス経営大学院>https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-12479.html]] 分散型事業とは、事実上大企業のいない業界。 競合上の競争要因(戦略変数)が多く、優位性を構築する可能性が小さい。アメリカの経営学者・ポーターは、これを「多数乱戦業界」と呼んだ。 + 浸透価格政策 -- 安い価格を設定し、大量に販売することでシェアを高める政策 -- 一気にシェアを高めて、競合他社よりも規模の経済性([[企業戦略>企業戦略#ae407fe6]])や[[経験曲線効果>プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント#afed94ec]]をはやく発揮できる点がメリット + PIMS (Profit Impact of Market Strategy) -- 事業単位の業績に与える最も重要な要因は競争相手に対する製品およびサービスの技術的な品質である -- 市場シェアと収益性は強く結びついている + 意図された戦略 -- 企業が将来に向けて計画し達成しようとする戦略のこと + 計画的戦略(計画された戦略) -- 意図された戦略が組織内で実際に遂行され意図通りに実行された戦略のこと + [[【1日1冊】意図的戦略と創発的戦略、発見志向計画法 / イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ(著)クレイトン・クリステンセン|小倉 研太 / プロマネ x フルリモート>https://note.com/kajyou/n/nee87aefd2ebd#2xumd]] 創発的戦略とは、予期されない機会、意図的な計画を実行しているなかで発生する問題や機会に対処する中で、形成される戦略のこと + [[新時代の職種「BizDev(ビズデブ)」ってなんだ?~未来を拓く人材要件 | 社長の知恵袋〜いい会社経営のヒント~>https://www.attax.co.jp/e-kaisha/%E7%B5%8C%E5%96%B6/bizdev0922/]] 「BizDev(ビズデブ)」とは「Business Development(ビジネスディベロップメント)」の略。日本語にすると「事業開発」という意味です。 + 垂直統合 -- 自社が扱う製品分野内で、取引関係にある活動単位へ進出して企業活動の範囲を活動すること -- 例:生産や流通段階などの、それまで担っていなかった活動を行う * 目次 [#x15e5335] - C [[企業経営理論]] - C-1 [[経営と戦略の全体像]] - C-2 [[企業戦略]] - C-3 ''[[事業戦略]]'' - C-4 [[現代戦略]] - C-5 [[組織構造]] - C-6 [[組織人材]] - C-7 [[人的資源管理]] - C-8 [[労働法規]] - C-9 [[マーケティング概要]] - C-10 [[製品戦略]] - C-11 [[価格・チャネル戦略]] - C-12 [[プロモーション・応用マーケティング]] * 関連 [#u07c0213] #related * [[用語集]] [#a4ccd17e] #taglist(tag=事業戦略)