![[PukiWiki]](image/pukiwiki.png "[PukiWiki]")
#author("2023-07-05T11:23:59+00:00","default:hotate","hotate") #author("2023-07-05T11:33:54+00:00","default:hotate","hotate") #contents &tag(経済学・経済政策); - A [[経済学・経済政策]] * 情報 [#lf91b468] ** 費用 [#k9f89460] + 総費用関数（総費用曲線） -- 費用と生産量の関係を示す関数（逆S字型） -- 参考：[[はじめよう経済学「第６講 費用」その2 総費用・可変費用・固定費用 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=GQNaPPuDp-M]] --- （[[12:25辺り>https://www.youtube.com/watch?v=GQNaPPuDp-M&t=745]]） 資本Kが一定の為、生産量を増やすと生産効率が悪くなる + 総費用 -- = 可変費用 + 固定費用 + 可変費用 -- 生産量に依存して増える費用 -- 参考：[[はじめよう経済学「第６講 費用」その2 総費用・可変費用・固定費用 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=GQNaPPuDp-M]] --- （[[08:15辺り>https://www.youtube.com/watch?v=GQNaPPuDp-M&t=495]]）可変費用は主に人件費（原材料費は含まない） + 固定費用 -- 生産量に関係な費用 ** 限界費用 [#x57ecb10] + 定義 (MC: Marginal Cost) -- 生産量を1単位''追加''する時の増加費用（可変費用のみ関係する）、増産コスト -- = [[費用曲線>#k9f89460]]TCの''接線の傾き'' -- [[供給曲線>#m5e3e1df]]と横軸（数量）の長さ -- 参考：[[はじめよう経済学「第６講 費用」その3 限界費用・平均費用 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs]] --- （[[00:00辺り>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs&t=0]]） 限界費用の導出、1個分の増産コストという意味（生産効率の定量化） --- （[[05:30辺り>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs&t=330]]） 生産量によって（費用曲線TC上の位置によって）限界費用は異なる --- （[[06:20辺り>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs&t=380]]） 限界費用曲線MCの導出、縦軸を限界費用として考える + 限界費用曲線 -- 下に凸型の曲線 -- [[総費用曲線>#k9f89460]]がS字型で表される場合、[[平均可変費用曲線>#e21f5f4a]]の最低点を通る -- [[総費用曲線>#k9f89460]]がS字型で表される場合、[[平均費用曲線>#d8e3220a]]の最低点を通る -- [[供給曲線>#m5e3e1df]]Sは[[限界費用>#x57ecb10]]曲線MCの一部 + 限界費用の逓減 -- 追加1単位の生産費用が減ること + 限界費用の逓増 -- 追加1単位の生産費用が増えること ** 平均費用 [#d8e3220a] + 定義 (AC: Average Cost) -- 生産物1単位辺りの費用（固定費と可変費用の両方に関係する、単価のこと） -- = 総費用 / 生産量 -- 原点と[[総費用曲線>#k9f89460]]上の点を結ぶ直線 -- 参考：[[はじめよう経済学「第６講 費用」その3 限界費用・平均費用 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs]] --- （[[11:55辺り>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs-M&t=715]]） 平均費用が最小の時、[[限界費用>#x57ecb10]]に一致する（「平均費用が最小」かつ「平均費用=[[限界費用>#x57ecb10]]」） --- （[[13:48辺り>https://www.youtube.com/watch?v=kSmOyGYezWs-M&t=828]]） 平均費用曲線の導出 + 平均費用曲線 -- 下に凸型の曲線 -- 原点と[[総費用曲線>#k9f89460]]上の点を結ぶ''直線の傾き'' + 平均費用の逓減 -- 生産の平均費用が減ること（規模の経済） + 平均費用の逓増 -- 生産の平均費用が増えること（規模の不経済） ** 平均可変費用 [#e21f5f4a] + 定義 (AVC: Average Variable Cost) -- 生産量1単位の''可変''費用（固定費用とは無関係） -- = 可変費用 / 生産量 -- 総費用曲線の縦軸切片と[[総費用曲線>#k9f89460]]上の点を結ぶ直線 -- [[平均費用>#d8e3220a]]よりも小さい（固定費が含まれていない為） + 平均可変費用曲線 -- 下に凸型の曲線 -- 総費用曲線の縦軸切片と[[総費用曲線>#k9f89460]]上の点を結ぶ''直線の傾き'' + 意味 -- 生産者が必要最低限回収しなければならない費用 -- [[限界費用>#x57ecb10]]の合計 ** 完全競争市場 [#j270fbca] + 定義 -- 市場に多数の企業が参加しており、特定の企業が供給量を増加させても市場価格が変化しない市場 -- 市場均衡の時、社会的総余剰が最大になる（最適な資源配分を実現） -- 売り手は同質財のみを生産する（[[独占市場>不完全競争と市場の失敗#bc02159e]]との違い） + プライステイカー（価格受容者） -- 企業に市場を支配する力がなく、市場で決まった価格を受け入れるしか無い企業（全ての企業が同価格） + 関連 -- 参考：[[はじめよう経済学「第６講 費用」その1 完全競争市場 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=tcrqHpy-dNA]] --- （[[03:55辺り>https://www.youtube.com/watch?v=tcrqHpy-dNA&t=235]]）完全競争市場の4条件、(1) 経済主体はプライステイカーになる --- （[[09:20辺り>https://www.youtube.com/watch?v=tcrqHpy-dNA&t=560]]）完全競争市場の4条件、(2) 財の同質性 --- （[[11:00辺り>https://www.youtube.com/watch?v=tcrqHpy-dNA&t=660]]）完全競争市場の4条件、(3) 情報の完全性 --- （[[12:35辺り>https://www.youtube.com/watch?v=tcrqHpy-dNA&t=755]]）完全競争市場の4条件、(4) 参入退出の自由 ** 利潤最大化 [#dfa043bb] + 利潤π -- = 収入 - 費用 + 企業の収入 -- = 価格 x 生産量 + 生産量を1単位増やした時の利潤π -- = 価格P - 限界費用MC + 利潤最大化 ++ 図 --- 横軸：生産量、縦軸：価格（費用） ++ 条件 --- 価格（P） = 限界費用（MC） ++ 参考：[[はじめよう経済学「第７講 利潤最大化」その1 利潤最大化条件 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=39aKFZnSBC4]] --- （[[00:50辺り>https://www.youtube.com/watch?v=39aKFZnSBC4&t=50s]]） [[限界費用MC>#x57ecb10]]とは増産コストという意味 --- （[[01:45辺り>https://www.youtube.com/watch?v=39aKFZnSBC4&t=105s]]） 企業は利潤πを最大化するように生産量xを決める --- （[[03:30辺り>https://www.youtube.com/watch?v=39aKFZnSBC4&t=210s]]） （言い換えると）価格P = [[限界費用>#x57ecb10]]MCとなるように生産量xを決める（利潤最大化条件） --- （[[05:05辺り>https://www.youtube.com/watch?v=39aKFZnSBC4&t=305s]]） 価格P = [[限界費用>#x57ecb10]]MCの意味は「もうこれ以上儲からない」ということ（価格P > [[限界費用>#x57ecb10]]MCなら増産して利潤πが出る） ++ 参考：[[はじめよう経済学「第７講 利潤最大化」その2 生産量の決定1 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk]] --- （[[06:20辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=380s]]) 価格Pが決まれば生産量xが決まる --- （[[供給曲線>#m5e3e1df]]に続く） ++ 参考：[[はじめよう経済学「第７講 利潤最大化」その4 生産量の決定2 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA]] --- （[[00:35辺り>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA&t=35]]） 総収入曲線TRと総費用曲線TCより利潤最大化を導く --- （[[02:25辺り>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA&t=145]]） 完全競争市場なので価格Pは固定（自分では決められない為） --- （[[03:00辺り>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA&t=180]]） 総費用曲線TCを追加 --- （[[04:25辺り>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA&t=265]]） 利潤π（=TR-TC）を最大化する条件 --- （[[05:20辺り>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA&t=320]]） 総収入曲線に平行な接線の導入、価格P = [[限界費用>#x57ecb10]]MCが成り立つ（総収入曲線TR=Pxなので傾きはP） --- （[[15:50辺り>https://www.youtube.com/watch?v=bT-g0kQZRHA&t=950]]） 限界利潤Mπ（更に一つ増産することで増える利潤のこと） --- 関連：[[独占市場>不完全競争と市場の失敗#bc02159e]]の利潤最大化条件 + 利潤計算式 -- 収入：価格（P） x 生産量（x） -- 費用：Cx = 平均費用（AC） x 生産量（x） -- 利潤 = Px - ACx -- = (P - AC) x -- = （価格 - 平均費用）x 生産量 ** 損益分岐点 [#sa37293e] + 損益分岐点 -- 定義：[[総費用曲線>#k9f89460]]にて[[平均費用>#d8e3220a]]と[[限界費用>#x57ecb10]]が一致する点 -- 意味：利潤がゼロになる点 -- 参考：[[はじめよう経済学「第７講 利潤最大化」その3 損益分岐点 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=nJSeXxIOuaM]] --- （[[07:10辺り>https://www.youtube.com/watch?v=nJSeXxIOuaM&t=430]]）利潤ゼロの場合の意味 --- （[[09:25辺り>https://www.youtube.com/watch?v=nJSeXxIOuaM&t=565]]）経営を怠った訳ではない（ありがちな誤解）、商品価格の低下が原因 --- （[[10:35辺り>https://www.youtube.com/watch?v=nJSeXxIOuaM&t=635]]）利潤がマイナスの場合の意味 + 損益分岐点価格 -- 損益分岐点での財の価格 ** 操業停止点 [#g25533dc] + 操業停止点 -- 定義：[[総費用曲線>#k9f89460]]にて[[平均可変費用>#e21f5f4a]]と[[限界費用>#x57ecb10]]が一致する点 -- 意味：企業が生産を中止する点 + 操業停止点価格 -- 操業停止点での財の価格 ** 供給曲線 [#m5e3e1df] + 定義 -- [[限界費用曲線>#x57ecb10]]にて[[操業停止点>#g25533dc]]の右側（参照：[[利潤最大化>#dfa043bb]]） + 変化 -- 限界費用が低下した場合：供給曲線は右にシフト → 均衡価格が低下 → 均衡需給量は増加 + 新規参入企業 -- 市場での価格が損益分岐点価格を超えていることが新規参入の判断基準 + 供給の価格弾力性 -- 価格が変化した時の供給量の変化の割合 -- = 供給量の変化率（%）/ 価格の変化率（%） + 参考 -- [[はじめよう経済学「第７講 利潤最大化」その2 生産量の決定1 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk]] --- （[[00:00辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=0]]） 価格Pから生産量xの決定方法 --- （[[02:45辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=165s]]） 価格Pと限界費用MCが一致していない場合、利潤は最大ではない --- （[[06:25辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=385s]]） 価格Pの時、「利潤が最大となる生産量」は[[限界費用曲線MC>#x57ecb10]]で決まる --- （[[07:10辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=430]]） [[限界費用曲線MC>#x57ecb10]]にて価格Pが決まれば供給量xが決まる、供給曲線の導出 --- （[[07:45辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=465s]]） もうこれ以上儲からないということは、利潤が最大化になっているということ --- （[[08:00辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=480]]） まとめ：[[限界費用曲線MC>#x57ecb10]] = 供給曲線S --- （[[09:25辺り>https://www.youtube.com/watch?v=PtworrRyHbk&t=565]]） まとめ：[[需要曲線D>消費者行動と需要曲線#n191d558]]は効用最大化より、供給曲線Sは[[限界費用曲線MC>#x57ecb10]]より導出 ** 課税効果 [#k9e6ec6f] + 従量税 -- 財を生産するごとに一定の税金を課税する（例：酒税） -- 供給曲線は上方へ平行移動する + 従価税 -- 財の価格に対して一定の割合を課税する（例：消費税） -- 供給曲線の傾きが急になる + 超過負担 -- 死荷重のこと ** 生産関数 [#w34397af] + 生産要素 -- 財を生産するのに必要な要素（例：土地、資本、労働等） + 生産関数 -- 生産要素を最も効率的に利用して生産された財の最大量を、生産要素の関数として表したもの -- 横軸：生産要素の投入量、縦軸：生産量 -- 利潤最大化の条件は「限界生産物価値＝要素価格」となるように要素投入量を決定すること + 限界生産性（限界生産力、限界生産物、 MP：Marginal Product） -- 生産要素投入量を1単位追加した時に得られる財の生産量の増加分 -- 生産関数を表すグラフの''接線の傾き'' + 平均生産力（AP：Average Product） -- 生産要素投入量1単位当たりの財の生産量のこと -- 原点から生産関数を表すグラフの点を結んだ直線の傾き -- = 生産量 / 生産要素投入量 + 生産可能領域 -- 生産要素と財の生産量の組み合わせを示した領域のこと + 資本のレンタル料 -- 資本ストックを1単位追加する為にかかる費用のこと + 資本の限界生産物価値 -- 資本を1単位追加することによって得られる収入の追加分のこと + 関連 -- [[労働需要曲線（労働市場と主要理論）>労働市場と主要理論#y94ca681]] ** その他 [#q45826e5] + 等費用線 -- 総費用を一定とした予算制約線 -- 意味：一定の費用で労働と資本をどれだけ投入可能か？ -- wL+rK=C --- C：総費用 --- L：労働 --- w：賃金率（労働の価格） --- K：資本 --- r：金利（資本Kの費用） -- 賃金下落時 --- 同じ総費用で労働の投入量を増やすことが出来る為、等費用線の傾きは緩やかになる + 等産出量曲線（等量曲線） -- 定義：産出（生産）量が等しくなる時の労働投入量と資本投入量の組み合わせ -- 形状：原点に対して凸型の右下がり曲線 -- 意味：右上に位置する等産出量曲線ほど生産量が大きくなる（消費者行動の[[無差別曲線>消費者行動と需要曲線#i3dee1b1]]と似た性質） -- 等産出量曲線と等費用線の接点 --- 資本と労働の投入量の組み合わせとして、最も費用の少ない点を表す + 短期 -- 固定費用が存在する期間のこと（変化させることはできない生産要素が存在する期間） -- 参考：経済学では、労働に対する費用を可変費用とし、資本に対する費用を固定費用として扱う + 長期 -- 固定費用が存在しない期間のこと（すべての生産要素を変化させることができる期間のこと） -- 短期的な供給の価格弾力性よりも長期的な供給の価格弾力性の方が大きい（短期では増減させることができない生産要素も長期では増減させることが可能な為） + 技術的限界代替率 -- 一方の生産要素を1単位増加させた時、同じ生産量を保つために他方の生産要素を「何単位減少させるべきか」を示したもの -- 等産出量曲線の接線の傾き + 要素価格比率 -- 等費用線の傾き * 目次 [#t7ef6067] - A [[経済学・経済政策]] - A-1 [[消費者行動と需要曲線]] - A-2 ''[[企業行動と供給曲線]]'' - A-3 [[市場均衡]] - A-4 [[不完全競争と市場の失敗]] - A-5 [[経済指標と財市場の分析]] - A-6 [[貨幣市場とIS-LM分析]] - A-7 [[労働市場と主要理論]] * 関連 [#p854da96] #related * [[用語集]] [#a4ccd17e] #taglist(tag=企業行動と供給曲線 )
