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#contents
&tag(経済学・経済政策,貨幣市場とISLM分析);
&tag(経済学・経済政策);

- A [[経済学・経済政策]]

* 情報 [#lf91b468]
** 貨幣 [#fc3cd016]
+ 貨幣
-- 金融資産のうち、流動性が高く安全資産であるもの(現金、預金)
++ 交換手段
--- 財の交換媒介物としての役割
++ 価値貯蔵の手段
--- 安全資産としてリスクを負わずに富の将来への貯蔵をする役割
++ 価値尺度
--- 全てのモノを共通の尺度で表示し、価値の比較を容易にする役割
+ [[マネーサプライ>#h26ba177]]
-- 市場に流通している貨幣の供給量
+ マネーストック
-- 通貨保有主体が保有する通貨量の残高
+ 通貨保有主体
-- 居住者のうち、一般法人、個人、地方公共団体・地方公営企を含む
-- ただし、預金取扱機関、保険会社、政府関係金融機関、証券会社、短資等を除く
+ マネーストック統計
-- 2008年より公開(旧マネーサプライ統計)
++ M1
--- = 現金 + 預金通貨
++ M2
--- = M1 + 準通貨(定期預金等) + CD(譲渡性預金、発行者は国内銀行等)
++ M3
--- = M1 + 準通貨(定期預金等) + CD(譲渡性預金、発行者は全預金取扱機関)
++ 広義流動性
--- = M3 + 金銭の信託 + 投資信託 + 金融債 + 銀行発行普通社債 + 金融機関発行CP + 国債・FB + 外債
+ 債券
-- 貨幣以外の金融資産のこと(危険資産)
-- すぐに取引に使うことができない金融資産(国債や社債等)
+ 危険資産
-- 物価変動を考慮しない場合に、保有をしている間に価値が変動するもの
+ [[貨幣市場>#o6a7c9a8]]と債券市場は表裏一体の関係
-- [[貨幣市場>#o6a7c9a8]]で超過需要が発生している時、債券市場では必ず超過供給が発生している
+ ワルラス法則
-- すべての市場の超過需要額の和はゼロとなる性質のこと
+ ケインズの流動性選好説(貨幣選好)
-- 利子を生まない貨幣を他の金融資産よりも選好して保有するのは、貨幣のもつ流動性によるものとする考え方
-- 安全資産である貨幣を手元に保有しようとする選好のこと
+ 関連
-- [[はじめよう経済学「第13講 貨幣と債券」その1 貨幣と債券 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=A_ewr3otps4]]
--- ([[01:55>https://www.youtube.com/watch?v=A_ewr3otps4&t=115]]辺り)金融資産 = 貨幣 + 債券であり、株式は含まない
--- ([[06:20>https://www.youtube.com/watch?v=A_ewr3otps4&t=380]]辺り)貨幣 = 現金 + 預金
--- ([[08:05>https://www.youtube.com/watch?v=A_ewr3otps4&t=485]]辺り)[[マネーストック>#fc3cd016]]((旧マネーサプライ)
--- ([[13:30>https://www.youtube.com/watch?v=A_ewr3otps4&t=810]]辺り)国債を売買した際の金利
--- ([[16:00>https://www.youtube.com/watch?v=A_ewr3otps4&t=960]]辺り)利子率r↑ = 債券価格PB↓(利子率の計算より逆の関係が成り立つ)


** 貨幣需要 [#e2de35ea]
+ 需要
++ 取引需要
--- 取引を行うために必要とする貨幣需要
--- 国民所得Yの''増加関数''
++ 予備的動機
--- 不意の支出に備えて貨幣を保有する貨幣需要
++ 資産需要
--- 資産運用の対象として貨幣を保有する貨幣需要
--- 利子率rの''減少関数''(利子率↑ → 貨幣の資産需要↓)
--- 情報:[[資産需要 | みずほ証券 ファイナンス用語集>https://glossary.mizuho-sc.com/faq/show/2058?site_domain=default]]
 金利が低下すると債券価格は上昇するため、多くの経済主体は将来における債券価格の低下を予想する。このとき、自らの資産を債券として保有すると、キャピタル・ロスを被る可能性が高まるため、債券の保有を減少させ、貨幣の保有を増加させる。
+ ''流動性の罠''
-- 債券の利子率が低い場合、債券よりも貨幣を持つ人が増える為、貨幣需要は大きくなる
-- 利子率がゼロに近い場合、債券の魅力が無くなり債券を買う人がいなくなること(貨幣の需要は無限大)
-- 利子率はそれ以上に低下せず(出来ず)、貨幣需要が''無限大''となる為、貨幣の供給超過が解消される
-- 参考:[[流動性の罠 | 金融・証券用語解説集 | 大和証券>https://www.daiwa.jp/glossary/YST3504.html]]
-- 参考:[[経済学用語集「流動性の罠(前半)」はじめよう経済学 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=4KWbdwOLHVU]]
--- ([[01:00>https://www.youtube.com/watch?v=4KWbdwOLHVU&t=60]]辺り) 利子率rが下限の場合、金融政策が無効になる状態のこと
--- ([[01:35>https://www.youtube.com/watch?v=4KWbdwOLHVU&t=105]]辺り) 景気対策の本質:金融政策 → 貨幣供給↑ → 利子率r↓ → 投資I↑ → 国民所得Y↑
--- ([[02:40>https://www.youtube.com/watch?v=4KWbdwOLHVU&t=160]]辺り) 利子率rは下限に達したので、これ以上は下がらない → 景気対策にならない
--- ([[03:40>https://www.youtube.com/watch?v=4KWbdwOLHVU&t=220]]辺り) [[IS-LM分析>#fd15cb8a]]での説明
--- ([[06:10>https://www.youtube.com/watch?v=4KWbdwOLHVU&t=370]]辺り) [[IS曲線>#ccb530e7]]は下限で止まらない(下方向にも突き抜けない)
-- 参考:[[経済学用語集「流動性の罠(後半)」はじめよう経済学 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs]]
--- ([[02:20>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs&t=140]]辺り) 債券の需要↑ → 債券価格↑ → 利子率r(金利)↓
--- ([[03:10>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs&t=190]]辺り) (流動性の罠が発生していない)通常のケース
--- ([[05:10>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs&t=310]]辺り) 金融緩和政策([[マネーストックM>#fc3cd016]]↑) → 債券を買う人が増える → 債券価格↑(→ 利子率r↓になる理由は「第13講 貨幣と債券」その1 貨幣と債券」を参照)
--- ([[07:10>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs&t=430]]辺り) (通常ではない)流動性の罠が発生しているケース
--- ([[08:50>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs&t=530]]辺り) 値崩れする危険のある債券を買わない → 債券需要は不変 → 債券価格も不変 → 利子率rも不変
--- ([[13:30>https://www.youtube.com/watch?v=A3wIVT-R6Fs&t=810]]辺り) [[貨幣市場>#o6a7c9a8]]での説明(やや上級向け)
-- 関連:[[クラウディングアウト>#p590dce5]]
+ ケインズ型貨幣需要関数
-- 貨幣需要Lは、''国民所得Y''と''利子率r''によって決まる
--- 貨幣需要Lは''国民所得Yの増加関数''
--- 貨幣需要Lは''利子率rの減少関数'' (利子率r↓→資産需要L↑、利子率rは貨幣の値段と考える)
-- ただし、[[流動性の罠>#e2de35ea]]が発生している場合は、''水平''方向の直線(貨幣需要は無限大)
+ ''貨幣需要曲線L''
-- 縦軸:利子率r、 横軸:貨幣需要L、形状:右下がり直線
--- 利子率r↑ → 債券の魅力↑ → 債券需要↑ → 貨幣需要↓
--- 利子率r↓ → 債券の魅力↓ → 債券需要↓ → 貨幣需要↑
-- シフト
--- (前提:利子率は一定)国民所得Y↑ → 貨幣需要L(貨幣を手元に持ちたいという希望)↑  → 取引需要↑ → 曲線は右シフト
-- 関連:[[LM曲線>#n15d7c86]]
+ 関連
-- [[総需要曲線(AD曲線)>労働市場と主要理論#y113add1]]
-- 参考:[[はじめよう経済学「第13講 貨幣と債券」その2 貨幣需要 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA]]
--- ([[00:35>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=35]]辺り) 貨幣需要Lとは、資産の中で貨幣として保有したい量のこと(単にお金が欲しいという意味ではない)
--- ([[02:45>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=165]]辺り) (1) 取引的動機に基づく貨幣需要L
--- ([[04:15>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=255]]辺り) (2) 予備的動機に基づく貨幣需要L
--- ([[04:40>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=280]]辺り) (3) 投機的動機に基づく貨幣需要L、安全資産として貨幣を持ちたい
--- ([[05:40>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=340]]辺り) 国民所得Y↑ → 貨幣需要L1(取引的動機 + 予備的動機)↑
--- ([[07:10>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=430]]辺り) 利子率r↓ → 債券価格PB↑ → 債券価格PBの低下を予想 → 貨幣需要L2(投機的動機)↑、または利子率r↓ → 債券の魅力↓ → 貨幣需要L2(投機的動機)↑(補足:利子率とは「債券の金利」と読み替えると分かりやすい)
--- ([[10:15>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=615]]辺り) まとめ、貨幣需要L = L1 + L2より、貨幣需要曲線(右下がり)の導出
--- ([[12:50>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=770]]辺り) 利子率r↓ → 貨幣需要L↑の直感的な理解
--- ([[13:25>https://www.youtube.com/watch?v=-ooNevZyBWA&t=805]]辺り) 国民所得Y↑ → 貨幣需要曲線は右シフト(利子率rは一定)
-- 参考:[[投機的動機とは - コトバンク>https://kotobank.jp/word/%E6%8A%95%E6%A9%9F%E7%9A%84%E5%8B%95%E6%A9%9F-167888]]
 合理的な投資家は,現時点で債券を購入するよりも,将来のある時点で貨幣を債券に交換する方が有利であるとの判断をしたときに貨幣を保有する。これが投機的動機に基づく貨幣保有である。


** 貨幣供給 [#h26ba177]
+ 中央銀行のコントロール対象
++ 発行する現金通貨
++ 民間銀行が預ける準備預金
+ 法定準備預金
-- 民間銀行が、預金の一定割合を中央銀行に預けること(義務)
+ 法定準備率
-- 準備預金の割合
-- = 準備預金R / 預金D
+ 法定準備率操作
-- 中央銀行が法定準備率を変えて、貨幣乗数を変化させることにより貨幣供給を調整すること
++ 法定準備率の上昇 → 貨幣乗数の低下 → 貨幣供給の減少
++ 法定準備率の低下 → 貨幣乗数の上昇 → 貨幣供給の増加
+ ハイパワードマネーH(マネタリーベース、ベースマネー)
-- 中央銀行が直接コントロールできる通貨と準備預金のこと
-- = 現金C + 準備預金R
-- = 日本銀行券発行高 + 貨幣流通高 + 日本銀行当座預金
-- 例:ドル買い円売りにより円が市場に供給される為、マネタリーベースは増加する
+ [[マネーサプライM>#fc3cd016]] (マネーストック)
-- 市場に流通している貨幣の供給量のこと(中央銀行は直接コントロール出来ず、ハイパワードマネー経由で変化させる)
--- コメント:「ストック」と「供給量」という言葉のギャップに戸惑う。
-- = 現金C + 預金D
-- = (C + D) / (C + R) x (C + R)
-- = (C / D + 1) / (C / D + R / D) x H
+ 現金預金比率
-- = 現金C / 預金D
+ 貨幣乗数(信用乗数)
-- ハイパワードマネーのコントロールを通じてマネーサプライを変化させる係数のこと
-- 通常は1より大きく、理論上はコントロール可能(だが、現実には色々ある)
-- =[[マネーストック>#fc3cd016]] / マネタリーベース
+ 基準割引率および基準貸付率
-- 日本銀行が市中銀行に貸し出しを行う時の基準金利のこと(1994年の金利自由化迄は公定歩合)
+ 公開市場操作(オープン・マーケット・オペレーション)
-- 日本銀行が金融市場において、国債や手形などの有価証券を売買すること
++ 売りオペレーション
--- 日本銀行が国債や手形を民間金融機関に売却して、市場の余剰資金を吸収する → ハイパワード・マネーの減少 → 貨幣供給の減少
++ 買いオペレーション
--- 日本銀行が国債や手形を民間金融機関から購入して、市場に資金を供給する → ハイパワード・マネーの増加 → 貨幣供給の増加
+ 実質貨幣供給MS
-- = マネーストックM / 物価P
--- 購入できるモノの数量に相当
+ 貨幣供給曲線
-- 横軸:実質貨幣供給MS、縦軸:利子率r、形状:''垂直線''(利子率には依存しない)
-- 金融緩和政策:貨幣供給M↑ → 右シフト
-- 物価P↓ → 右シフト
+ k%ルール
-- [[k%ルールとは? | 経済用語集>https://www.glossary.jp/econ/policy/k-percent-rule.php]]
 マネタリストが主張するマネーサプライを一定の伸び率(k%)で供給することに専念し、後は市場の自動安定化機能に任せるのが望ましいとする金融政策運営方式のこと。
+ 関連
-- 参考:[[はじめよう経済学「第13講 貨幣と債券」その3 貨幣供給 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=VaqMxuxzt74]]
--- ([[00:40>https://www.youtube.com/watch?v=VaqMxuxzt74&t=40]]辺り) 実質貨幣供給MSとは、マネーストックM / 物価Pの関係式より商品の個数に相当する
--- ([[02:40>https://www.youtube.com/watch?v=VaqMxuxzt74&t=160]]辺り) 実質貨幣供給MSのグラフ導出、利子率rに依存しない
--- ([[03:40>https://www.youtube.com/watch?v=VaqMxuxzt74&t=220]]辺り) [[マネーストックM>#fc3cd016]]↑ → 実質貨幣供給MSのグラフは右シフト
--- ([[04:15>https://www.youtube.com/watch?v=VaqMxuxzt74&t=255]]辺り) 物価Pは一定と見做す、[[45度線分析>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]の数量調整と同じ考え方(参考:[[AD-AS分析>労働市場と主要理論#b7864c3b]])
--- ([[06:45>https://www.youtube.com/watch?v=VaqMxuxzt74&t=405]]辺り) 金融緩和政策M↑ → 実質貨幣供給曲線MSは右シフト


** 貨幣市場 [#o6a7c9a8]
+ 貨幣市場均衡
-- 横軸:[[貨幣供給MS>#h26ba177]]、[[貨幣需要L>#e2de35ea]]、縦軸:利子率r
-- [[貨幣需要曲線L>#e2de35ea]]と[[貨幣供給曲線MS>#h26ba177]]が均衡する(利子率rによる調整)
+ 貨幣市場均衡条件
-- M / P = L
-- または MS = L
+ シフト
-- 貨幣供給M↑ →([[貨幣供給曲線MS>#h26ba177]]は右シフト)→ 利子率r↓(均衡点は右下へ移動)
-- 国民所得Y↑ →([[貨幣需要曲線MS>#h26ba177]]は右シフト)→ 利子率r↑
+ 均衡
-- 利子率rが高い場合、債券の需要が高く貨幣の需要が低い
++ 均衡点より高い場合
--- 超過供給(L < MS) → 貨幣より債券の需要が増える → 貨幣需要L↓ → 利子率r↓ → 利子率は均衡する
++ 均衡点より低い場合
--- 超過需要(MS < L) → 債券より貨幣の需要が増える → 貨幣需要L↑ → 利子率r↑ → 利子率は均衡する
+ 関連
-- 参考:[[はじめよう経済学「第13講 貨幣と債券」その4 貨幣市場の均衡 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q]]
--- ([[01:10>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=70]]辺り) 均衡利子率
--- ([[01:40>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=100]]辺り) 貨幣市場均衡条件 M / P = L
--- ([[02:20>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=140]]辺り) 貨幣市場は均衡するのか?、利子率rによって価格が均衡する
--- ([[05:50>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=290]]辺り) 利子率r(=債券の金利)が高い時、貨幣の人気がない為、貨幣需要は低い
--- ([[06:35>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=395]]辺り) 利子率調整のメカニズム:利子率r(=債券の金利)を下げても売れるだろう!(政府の思惑) → 利子率r↓
--- ([[07:25>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=445]]辺り) [[マネーストックM>#h26ba177]]↑ → 均衡利子率r↓
--- ([[08:20>https://www.youtube.com/watch?v=JiOYXNuIh5Q&t=500]]辺り) 国民所得Y↑  → [[貨幣需要L>#e2de35ea]]↑ → 均衡利子率r↑


** LM曲線 [#n15d7c86]
+ 定義
-- [[貨幣市場>#o6a7c9a8]]を均衡させる国民所得Yと利子率rの組み合わせを示す
-- L: Liquidity(流動性選好、貨幣需要のこと)、M: Money Supply(貨幣供給)
-- 参考:[[流動性選好 | みずほ証券 ファイナンス用語集>https://glossary.mizuho-sc.com/faq/show/2452?site_domain=default]]
 流動性選好(Liquidity Preference)とは、貨幣の持つ流動性への人々の選好であり、資産として貨幣を保有することに対する需要(資産需要)である。
+ 形状
-- 縦軸:利子率r、横軸:国民所得Y、形状:右上がりの曲線
-- [[流動性の罠>#e2de35ea]]が発生している場合、水平な直線になる(ある一定の利子率よりも低下しない)
+ 導出
-- 「国民所得Y(GDP)↑ → 貨幣需要↑(取引的動機、予備的動機) → [[貨幣需要曲線L>#e2de35ea]]は右シフト → (均衡点は上昇) → 均衡利子率r↑」より国民所得Y(GDP)と均衡利子率rは比例関係
-- 参考:[[はじめよう経済学「第14講 IS-LM分析(2)」その1 LM曲線の導出 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=i4FziFZsdcs]]
--- ([[00:45>https://www.youtube.com/watch?v=i4FziFZsdcs&t=45]] 辺り)LM曲線の導出(結論)
--- ([[02:12>https://www.youtube.com/watch?v=i4FziFZsdcs&t=132]] 辺り)LM曲線の導出の説明
+ 均衡
++ 曲線より上の領域
--- 貨幣供給は超過(利子率高 → 需要減 → 供給大 → 利子率低下)
++ 曲線より下の領域
--- 貨幣需要は超過(利子率低 → 需要増 → 利子率増加)
+ 曲線の傾き
++ 緩やか
--- [[貨幣需要>#e2de35ea]]の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]が大きい
--- [[貨幣需要>#e2de35ea]]の所得弾力性が小さい(?)
++ 急
--- [[貨幣需要>#e2de35ea]]の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]が小さい
--- [[貨幣需要>#e2de35ea]]の所得弾力性が大きい(?)
++ 垂直
--- [[貨幣需要>#e2de35ea]]の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]がゼロ
+ シフト
++ [[貨幣供給>#h26ba177]]M↑の場合
--- 金融緩和政策 → [[貨幣供給曲線MS>#h26ba177]]は右シフト → (均衡点は右下に移動) → 均衡利子率r↓ → (国民所得Yを一定として) → [[LM曲線>#n15d7c86]]は右(下方)シフト
++ [[貨幣供給>#h26ba177]]M↓の場合
--- 金融引締政策 → [[貨幣供給曲線MS>#h26ba177]]は左シフト → (均衡点は左上に移動) → 均衡利子率r↑ → (国民所得Yを一定として) → [[LM曲線>#n15d7c86]]は左(上方)シフト
++ 物価P↓の場合(注:通常[[IS-LM分析>#fd15cb8a]]では物価Pを固定と考えるが、その前提条件を変えた場合の話)
--- [[LM曲線>#n15d7c86]]は右シフト → [[均衡国民所得>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]Y↑、均衡利子率r↓
++ 物価P↑の場合
--- [[LM曲線>#n15d7c86]]は左シフト → [[均衡国民所得>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]Y↓、均衡利子率r↑
-- 参考:[[はじめよう経済学「第14講 IS-LM分析(2)」その2 LM曲線の右シフト - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M]]
--- ([[00:30>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M&t=30]]辺り)右シフトの意味:国民所得Yが一定の場合に、利子率rが下がること
--- ([[01:29>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M&t=89]]辺り)利子率rが低下するので[[LM曲線>#n15d7c86]]は「下シフト」と呼ぶのが正しいが、慣例的に「右シフト」と呼ぶ。
--- ([[02:01>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M&t=121]]辺り)国民所得Yを一定として利子率rを下げるには、[[マネーストックM>#fc3cd016]]を上げれば良い。
--- ([[03:05>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M&t=185]]辺り)(上記の)国民所得Yを固定 → 貨幣需要曲線Lも固定となる(変化しない)
--- ([[04:00>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M&t=240]]辺り)金融緩和政策:マネーストックM↑ → 貨幣供給曲線MSは右シフト → 均衡点は右下へ移動 → 利子率r↓
--- ([[06:16>https://www.youtube.com/watch?v=nPnTBMMNU4M&t=376]]辺り)[[財政政策>#p590dce5]]はIS曲線、[[金融政策>#v8571b42]]はLM曲線に効果が出る
+ 関連
-- [[総需要曲線(AD曲線)>労働市場と主要理論#y113add1]]


** 投資関数 [#oeaa352d]
+ 投資の限界効率
-- 企業が新たな投資を行う際に、追加的に得られる利益のこと
+ 投資の限界効率理論(ケインズ)
-- 投資の限界効率が利子率を上回る際に投資が行われる
-- 結果的に、利子率が上昇するほど投資額は小さくなる(投資は''利子率の減少関数'')
+ 投資関数
-- I = - ar + b
--- I:投資
--- r:利子率
-- 参考:[[はじめよう経済学「第12講 IS-LM分析(1)」その1 投資関数 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=Ecd6fsx8eDc]]
--- ([[00:55>https://www.youtube.com/watch?v=Ecd6fsx8eDc&t=55]] 辺り)投資関数の導出
--- ([[06:23>https://www.youtube.com/watch?v=Ecd6fsx8eDc&t=383]] 辺り)「利子率r↓ → 投資I」の理由は、利子率rが下がると企業はお金を借りやすくなり設備投資Iが活発になる為
+ 投資曲線
-- 縦軸:利子率r、横軸:投資I、形状:右下がりの直線(利子率rが低いと投資Iが増える)
+ 投資の利子率弾力性(利子感応度)
-- 投資関数にて利子率rが変化した時、投資が変化する割合のこと
++ 大きい場合
--- 利子率rの変化に対し投資が敏感に反応する(少しでも利子率が低下すると大きく投資が増える)為、投資関数を表す投資曲線の傾きは緩やか
++ 小さい場合
--- 利子率rの変化に対し投資が敏感に反応しない(利子率が低下させても投資が増えない)為、投資関数を表す投資曲線の傾きは急
+ 関連
-- [[投資理論 - 労働市場と主要理論>労働市場と主要理論#n519795f]]


** IS曲線 [#ccb530e7]
+ 定義
-- [[財市場>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]を均衡させる利子率rと国民所得Yの組み合わせを示す
-- I: Investment(投資)、S: Saving(貯蓄)
+ グラフ
-- 縦軸:利子率r、横軸:国民所得Y、形状:右下がりの曲線
+ 導出
-- [[財市場均衡>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]状態にて利子率r↓ → 投資I↑ → [[総需要曲線>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]YDは上シフト → 均衡点は右シフト ([[乗数効果>経済指標と財市場の分析#b80cb143]]) → [[均衡国民所得>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]Y↑
-- 参考:[[はじめよう経済学「第12講 IS-LM分析(1)」その2 IS曲線の導出 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=pBTBZXiec6c]]
--- ([[00:00>https://www.youtube.com/watch?v=pBTBZXiec6c]]辺り)IS曲線の導出
--- ([[00:55>https://www.youtube.com/watch?v=pBTBZXiec6c&t=55]]辺り)政府がない場合:([[貯蓄のパラドックス>経済指標と財市場の分析#ld04ec63]]より)[[財市場均衡>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]条件は「貯蓄S = 投資I」
--- ([[06:50>https://www.youtube.com/watch?v=pBTBZXiec6c&t=410]]辺り)政府がある場合:[[財市場均衡>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]条件は「貯蓄S + 租税T = 投資I + 政府支出G」
--- ([[09:05>https://www.youtube.com/watch?v=pBTBZXiec6c&t=545]]辺り)利子率r↓ → 投資I↑ → 均衡点は右上に移動 → 国民所得Y↑
--- 利子率r↓ → 債券↑ → 債券の値下がりを予測(投機的需要) → 貨幣需要↑
--- (簡単に言うと)利子率r↓ → 債券の魅力↓(利子を貰えない為) → 貨幣需要↑
+ 領域
++ IS曲線より右上の領域
--- [[財市場>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]が超過供給 → 生産↓ → 国民所得Y↓(水平左方向へシフト)
++ IS曲線より左下の領域
--- [[財市場>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]が超過需要 → 生産↑ → 国民所得Y↑(水平右方向へシフト)
+ 曲線の傾き
++ 投資の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]が大きい場合
--- 緩やか([[投資関数>#oeaa352d]]:利子率r↓ → 投資I↑ → 国民所得Y↑)
--- 注:[[投資関数>#oeaa352d]]における変化の結果として、IS曲線がどのように変わるか?と言うこと。
++ 投資の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]が小さい場合
--- 急
++ [[限界消費性向>経済指標と財市場の分析#j17d84f1]]cが大きい
--- 緩やか([[乗数効果>経済指標と財市場の分析#b80cb143]] 1 / (1 - c) ↑ → 国民所得Y↑)
++ [[限界消費性向>経済指標と財市場の分析#j17d84f1]]が小さい
--- 急
+ シフト
++ 需要項目(消費、民間投資、政府支出、輸出)の増加・減税 → 右シフト([[乗数効果>経済指標と財市場の分析#b80cb143]]、([[有効需要の原理>経済指標と財市場の分析#j17d84f1]]) → 供給拡大)
++ 需要項目(消費、民間投資、政府支出、輸出)の減少・増税 → 左シフト
-- 参考:[[はじめよう経済学「第12講 IS-LM分析(1)」その3 IS曲線の右シフト - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=CFsp15af6cg]]
--- [[財市場>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]の均衡: S + T = I + G
--- ([[01:12>https://www.youtube.com/watch?v=CFsp15af6cg&t=72]]辺り)右シフトの意味:利子率rが一定の場合に、国民所得Yが増えること
--- ([[02:02>https://www.youtube.com/watch?v=CFsp15af6cg&t=122]]辺り)利子率rが一定の場合に国民所得Yを増やすには、拡張的財政政策(政府支出G↑、租税T↓)が有効


** IS-LM分析 [#fd15cb8a]
+ 定義
-- [[財市場>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]([[IS曲線>#ccb530e7]])と[[貨幣市場>#o6a7c9a8]]([[LM曲線>#n15d7c86]])が同時に均衡する点を分析すること
+ 均衡点
-- IS曲線と[[LM曲線>#n15d7c86]]の交点
-- 前提条件:物価Pは一定([[AD-AS分析 - 労働市場と主要理論>労働市場と主要理論#b7864c3b]])
-- 対象外:労働市場の均衡
+ 変動
-- 前提条件:[[45度線分析>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]では利子率rが一定だったが、IS-LM分析では利子率rが変化する
--- 関連:[[AD-AS分析 - 労働市場と主要理論>労働市場と主要理論#b7864c3b]]
-- 参考:[[貨幣市場と財市場の区別がよくわかりません。Iが投資ってことはお金を出し... - お金にまつわるお悩みなら【教えて! お金の先生 証券編】 - Yahoo!ファイナンス>https://finance.yahoo.co.jp/brokers-hikaku/experts/questions/q1483270869]]
 財市場では貨幣市場で決まる貨幣利子率が必要とされ貨幣市場では、財市場で決まる国民所得が必要とされる。 
 そこで、それらを同時に決定するのがIS=LM分析であるわけです。 
-- 参考:[[はじめよう経済学「第14講 IS-LM分析(2)」その3 IS-LM分析 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=npBwNi7Xosg]]
--- ([[02:55>https://www.youtube.com/watch?v=npBwNi7Xosg&t=175]]辺り)IS-LM分析の背後には、[[財市場>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]均衡([[45度線分析>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]])と[[貨幣市場>#o6a7c9a8]]均衡が有る
--- ([[04:45>https://www.youtube.com/watch?v=npBwNi7Xosg&t=285]]辺り)[[財政政策>#p590dce5]]:財政支出G↑、租税T↓ → 国民所得Y↑、利子率r↑
--- ([[06:42>https://www.youtube.com/watch?v=npBwNi7Xosg&t=402]]辺り)[[金融政策>#v8571b42]]:マネーストックM↑ → 国民所得Y↑、利子率r↓
-- 財政政策 → [[LM曲線>#n15d7c86]]は右シフト→ (均衡点は右下へ移動)→ 利子率r↓、国民所得↑ → 海外投資↑ → 自国通貨↓ → 純輸出↑ → [[IS曲線>#ccb530e7]]は右シフト → (均衡点は右上へ移動)→ 利子率r↑、国民所得↑


** 財政政策 [#p590dce5]
+ 施策
-- 政府が支出をコントロールして国民所得を調整すること
-- 例:(IS-LM曲線にて)政府支出G↑、租税T↓(減税) → [[IS曲線>#ccb530e7]]は右シフト → (均衡点は右上へ移動) → 国民所得Y↑、利子率r↑
+ 結果
-- 国民所得Yは増加するが、[[乗数効果>経済指標と財市場の分析#b80cb143]]ほどには増加しない([[乗数効果>経済指標と財市場の分析#b80cb143]]では利子率一定という前提だったので、今回の想定とは異なる)
-- 原因:利子率r上昇の副作用を伴う為
+ クラウディングアウト
-- 政府支出の拡大(G↑、T↓)により利子率rが上昇し、民間の投資支出Iが抑制されること
-- [[乗数効果>経済指標と財市場の分析#b80cb143]]で一旦増えた国民所得では、[[貨幣市場>#o6a7c9a8]]は均衡しない状況
-- 貨幣供給MSは一定だが、貨幣需要Dが増加する為、超過需要 → 利子率↑ → 民間投資Iが低下すること
-- 但し、[[流動性の罠>#e2de35ea]]が生じている場合、利子率rは一定のまま上昇しない → 民間投資Iが減少しない → クラウディングアウトは発生しない
-- 参考:[[経済学用語集「クラウディング・アウト」はじめよう経済学 - YouTube>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak]](補足:音声悪い)
--- もし、利子率rが変わらなければ国民所得Yはもっと上がるはずだが、実際には利子率rが上がってしまい、その影響で投資Iが減る為、国民所得Yが少し減ってしまう。
--- ([[00:10>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=10]]辺り) 結論:拡張的財政政策(G↑、T↓)によって利子率rが上昇し、民間投資Iが減ること。
--- ([[01:00>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=60]]辺り) 経済の基本:景気が良くなると利子率rが上昇する(お金を借りたい人の需要が増える為、金利を上げても構わない)
--- ([[04:15>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=255]]辺り) [[IS-LM分析>#fd15cb8a]]に基づく解説
--- ([[06:45>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=405]]辺り) [[IS-LM分析>#fd15cb8a]]にて利子率r↑より投資I↓なのに、国民所得Y↑となるのは何故か?([[45度線分析>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]では利子率r↑ → 投資I↓ → 国民所得Y↓だった筈)
--- ([[08:15>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=495]]辺り) クラウディングアウトのポイント:利子率rを一定と仮定した場合、国民所得Yはもっと上がる筈
--- ([[10:35>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=635]]辺り) 国民所得Y↑の一部は、「利子率r↑ → 投資I↓ → 国民所得Y↓」で相殺される
--- ([[11:10>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=670]]辺り) 同内容を[[45度線分析>経済指標と財市場の分析#t6b591e8]]で解説
--- ([[13:40>https://www.youtube.com/watch?v=ucoNRrliOak&t=820]]辺り) まとめ 
+ クラウディングアウト効果
-- クラウディングアウトの結果、国民所得Yが減少すること
+ 効果
-- 貨幣需要の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]が大きい、所得弾力性が小さい → [[LM曲線>#n15d7c86]]の傾きが緩やか → クラウディングアウトが小さい → 財政政策の効果大
-- [[流動性の罠>#e2de35ea]]が発生 → [[LM曲線>#n15d7c86]]は水平 → 財政政策の効果は非常に大きい

** 金融政策 [#v8571b42]
+ 施策
-- 中央銀行がマネーサプライMをコントロールして国民所得Yを調整すること
+ 結果
-- 金融政策 → [[LM曲線>#n15d7c86]]は右シフト → 均衡点の国民所得Y↑ → 利子率r↓
-- [[財政政策>#p590dce5]]のような[[クラウディングアウト>#p590dce5]]は発生しない
+ 効果
-- 投資の[[利子率弾力性>#oeaa352d]]が大きい、[[限界消費性向>経済指標と財市場の分析#j17d84f1]]が大きい → [[IS曲線>#ccb530e7]]の傾きが緩やか → 利子率の低下に対する投資の増加が大きい → 金融政策の効果大
-- 貨幣需要の利子感応度が小さい → 需給を均衡させるためには大幅に利子率を低下させる必要あり → 利子率が大幅に低下 → 投資の増加も大 → 金融政策の効果大
-- [[流動性の罠>#e2de35ea]]が発生 → [[LM曲線>#n15d7c86]]は右へシフト → 国民所得は増加しない(金融政策の効果は無く、財政政策の方が有効)
+ 拡張的な金融政策(金融緩和政策)
-- マネーサプライを増加させる政策(買いオペレーション、[[法定準備率>#h26ba177]]の低下)
-- 結果:[[LM曲線>#n15d7c86]]は右方にシフト
+ 緊縮的な金融政策(金融引締政策)
-- マネーサプライを減少させる政策(売りオペレーション、[[法定準備率>#h26ba177]]の上昇)
-- 結果:[[LM曲線>#n15d7c86]]は左方にシフト
+ 裁定行動
-- 金融市場における金利調整

** その他 [#k9c4a80a]
+ 資産効果
-- 保有資産の価値の大きさが消費に与える効果のこと
-- 所得が不変でも、保有資産残高が増えると豊かになったと感じて消費を増やす
-- 変化:公債資産が増加 → 消費が喚起されるため[[IS曲線>#ccb530e7]]は右シフト → 資産に占める債券の比率が高まるため、安全資産の貨幣と危険資産の公債の保有割合を元に戻そうと貨幣需要が拡大 → LM曲線は左にシフトする → 結果的にGDPが上昇するか否かは、[[IS曲線>#ccb530e7]]の右シフト幅と[[LM曲線>#n15d7c86]]の左シフト幅に依存する
+ 中央銀行の買いオペ
-- 日銀が市場から債券を買い、資金を市場に供給すること
+ 参考:[[はじめよう経済学 | Econ.@YouTube>https://introduction-to-economics.jp/main-content/]]
-- コメント:講師は准教授なので内容は問題なし。説明が非常に分かりやすい。(2021/10/17)

* 目次 [#t7ef6067]
- A [[経済学・経済政策]]
- A-1 [[消費者行動と需要曲線]]
- A-2 [[企業行動と供給曲線]]
- A-3 [[市場均衡]]
- A-4 [[不完全競争と市場の失敗]]
- A-5 [[経済指標と財市場の分析]]
- A-6 ''[[貨幣市場とIS-LM分析]]''
- A-7 [[労働市場と主要理論]]

* 関連 [#p854da96]
#related

* [[用語集]] [#a4ccd17e]
#taglist(tag=貨幣市場とISLM分析)

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