#author("2025-02-27T12:28:39+00:00","default:hotate","hotate")
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#contents
&tag(財務・会計);

- B [[財務・会計]]

* 情報 [#lf91b468]
** 概要 [#a83f5b24]
+ リスク
-- 不確実性のこと、リターンのばらつき
-- 分散、標準偏差
+ リターン
-- 期待収益率
+ 分散
-- = Σ(偏差^2 x 確率)
--- 偏差 = 値 - 期待値
+ システマティック・リスク(マーケット・リスク)
-- 市場に連動する為、分散投資によって消去することができないリスク
+ アンシステマティック・リスク
-- 分散化できるリスク
+ 流動性リスク
-- 資産を換金しようとした時に売却できないリスク、希望する価格で売ることができなくなるリスク
+ 信用リスク
-- 貸付金の受取利息や元本の回収が滞ってしまうリスク

** ポートフォリオ [#u942f259]
+ ポートフォリオ
-- 様々な投資を組み合わせたもの
-- 目的:分散投資することでリスクを減らす
+ リスク低減効果
-- 資産を分散化したポートフォリオの方がリスクは小さくなること、互いの弱点を補う為
+ 標準偏差と期待収益率のグラフ
-- 横軸:標準偏差(リスク)、縦軸:期待収益率(リターン)
+ 無差別曲線
++ リスク回避者
--- 同一のリターンなら、リスクが小さい方を選ぶ
++ リスク中立者
--- リスクと無関係に高いリターンを選ぶ
++ リスク愛好者
--- 同一のリターンなら、リスクが大さい方を選ぶ
+ 共分散
-- 2つの株式がどのくらい同じように変化するかを示す
-- = Σ(Xの偏差 x Yの偏差 x 確率)
--- 偏差 = 値 - 期待値
+ 相関係数
-- 2つの株式の相関性を示す指数
-- = 共分散 / (Xの標準偏差 x Yの標準偏差)
-- +1:全く同じ方向、0:相関性なし、-1:全く逆の方向

** 市場ポートフォリオ [#b5eafc5b]
+ 効率的フロンティア(有効フロンティア)
-- ポートフォリオの中で合理的に投資家が選択する曲線
-- 特定のリスクに対して、最大リターンが期待されるポートフォリオ
+ リスクフリー資産
-- リスクの無い資産(国債等)
+ リスクフリーレート
-- リスクフリー資産の収益率(安全利子率)
+ 資本市場線
-- リスクフリー資産である国債と、任意の株式を自由に組み合わせた場合におけるリターンとリスクの分布を示した場合の直線のうち、最も上位に位置するもの
-- 安全資産(リスクフリーレート)と有効フロンティア上の任意の点でポートフォリオを組み合わせた際にできる線
+ 市場ポートフォリオ
-- 全ての株式で構成されるポートフォリオ
-- 資本市場線と効率的フロンティアの接点
-- 株式だけのポートフォリオの中で最も効率的
+ ポートフォリオ選択理論
-- 最適なポートフォリオの選択方法を提示した理論
+ 均衡状態
-- 市場ポートフォリオのリスクは存在するため、全ての投資家が危険資産として市場ポートフォリオを所有する
+ 投資機会集合
-- リスクとリターンの組合せを考えた場合、投資家が選択可能な組合せのこと

** 資本資産評価モデル (CAPM) [#ka2b8224]
+ CAPM(Capital Asset Pricing Model、キャップエム)
-- = リスクフリーレート + β x 市場リスクプレミアム
--- β:市場ポートフォリオと比べた時の個別株式のリスクの大きさ(1よりも大きいとリスク大)
-- 意味:個別の株式のリターンとリスクの関係を表す(個別株式の期待収益率)
+ ''市場リスクプレミアム''
-- = 市場ポートフォリオの期待収益率 - リスクフリーレート
-- 意味:リスクフリーレートからどの位高いのか?(プレミアムが有るのか?)
-- 市場ポートフォリオの期待収益率:期待市場収益率と同じ意味
+ 証券市場線(Security Market Line、SML) 
-- 横軸:ベータ、縦軸:期待リターン
-- CAPMにおける「ベータ」と「期待リターン」の関係を示す
+ アンシステマティックリスク
-- ポートフォリオを組むことで分散化できる株式リスク
+ システマティック・リスク
-- ポートフォリオを組んでも分散化できない株式リスク

** 資本コスト (WACC) [#lef6da7c]
+ WACC
-- Weighted Average Cost of Capital (ワック)
-- = 負債 / (負債 + 資本) x 負債利子率 x (1 - ''実効税率'') + 資本 / (負債 + 資本) x [[CAPM>#ka2b8224]]
--- 負債:長期負債のみが対象。節税効果を考慮する(利子は損金なので、税金が控除される)
--- 資本:時価総額 = 発行済み株式数 x 現在の株価
--- 負債利子率 = 利子支払額 / 負債額
--- CAPM:株主から見たら期待収益率(企業から見た場合のコスト)
--- 補足:構成比率は、帳簿価額ではなく ''時価'' を用いて算出する
-- 定義:加重平均資本コスト(企業全体の資本コスト)
-- 意味:負債の資本コスト(税引後)と、株主資本の資本コストの加重平均
+ 内部金融(自己金融)
-- 企業の内部で資金の調達を行うこと。(留保利益、減価償却費等)
+ [[外部金融|証券用語解説集|野村證券>https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ka/gaibukin.html]]
 外部金融とは、自社以外の外部から資金を調達することをさす。
++ 直接金融
--- 金融仲介機関を経由せず、借り手が金融市場から直接資金を調達すること(株式発行、社債発行等)
++ 間接金融
--- 金融市場を経由せずに、金融仲介機関を経由して間接的に資金を融通すること(短期借入、長期借入等)

** ファイナンスリース [#b9ffd9ee]
+ ファイナンスリース
-- リース会社がリース物件を新規購入し、借り手に貸与する
-- リース期間中に途中解約不可(ノンキャンセラブル)
-- 維持管理費等を借り手が負担(フルペイアウト)
-- 借り手には資金調達と同じ意味を持つ
-- リース債務の開示について、貸借対照表日後1年以内に支払の期限が到来するものは流動負債、同1年を超えて支払の期限が到来するものは固定負債に表示(1年基準)
-- リース資産について、減価償却される為、有形固定資産もしくは無形固定資産に計上される
-- 減価償却費は、自己所有の固定資産に適用する減価償却方法と同じ(経済的使用可能予想期間(経済的耐用年数)を元に算出する。リース期間ではない)
-- 通常の売買取引と同じ会計処理
-- 「リース資産」「リース債務」の計上額
+++ 借り手においてリース物件の貸手の購入価額等が明らかな場合は、貸手の購入価額等
+++ 貸し手の購入価額等が明らかでない場合は、次のいずれか低い価額
--- リース料総額の割引現在価値
--- 借り手の見積現金購入価額
+ オペレーティングリース
-- いわゆるレンタルに近いもの、リース会社に資産がある
-- 情報:[[オペレーティング・リース|芙蓉総合リース株式会社>https://www.fgl.co.jp/service/operating-lease.html]]
 オペレーティング・リースは、リース会社がリース期間満了時におけるリース物件の中古価値をあらかじめ見積り、これを残存価額(残価)として「物件価額-残価」をベースにリース料を設定する取引です。

** その他 [#x1c9d370]
+ リース債務
-- 貸借対照表日の1年以内に支払期限が到来するものは流動負債
-- 貸借対照表日の1年を超えて支払の期限が到来するものは固定負債
+ 効率的市場仮説
-- 不特定多数の投資家で構成される株式市場においては、株価には情報が迅速かつ正確に反映されており効率的な価格形成が達成されているという仮説
+ ウィーク・フォームの効率的市場仮説
-- 現在の株価には過去の株価データが全て反映されているため、過去の情報を分析しても将来の株価を予想できないとする仮説
-- チャート分析などテクニカル分析を否定
+ セミストロング・フォームの効率的市場仮説
-- 現在の株価には企業が公開している情報の全てが反映されているため、財務諸表などの情報を分析しても将来の株価を予想できないとする仮説
-- ファンダメンタル分析を否定
+ ストロング・フォームの効率的市場仮説
-- インサイダー情報を利用しても将来の株価を予測できないとする仮説
+ ランダムウォーク理論
-- 株価が上昇するか下落するかは五分五分の可能性なので、株価を予測することは不可能である
+ インターバンク市場
-- 金融機関や証券会社等の限定された市場参加者が取引を行う市場
-- 金融機関が相互に日々の短期的な資金の過不足を調整する
+ 逆イールド
-- 短期金利の方が金利が高い「短期金利>長期金利」の状態のこと
-- 参考:[[米長短金利の逆転「逆イールド」は一時的 ? 過去の局面を振り返る | マネー | おすすめコラム | 大和ネクスト銀行>https://www.bank-daiwa.co.jp/column/articles/2019/2019_210.html]]
 景気後退懸念が大きいときに、安全資産とされる長期債が買われ長期債利回りが大きく低下することで発生する。
+ [[企業間信用とは>https://biz.moneyforward.com/words/282/]]
 企業間信用とは、企業間における販売やサービスなどの取引で生じる債権や債務の決済を、企業間で一定期間猶予することである。
+ [[留保利益とは?計算方法や平均値を詳しく紹介 - ジンジャー(jinjer)|人事データを中心にすべてを1つに>https://hcm-jinjer.com/blog/keihiseisan/retained-earnings/#1]]
 留保利益は内部留保や社内留保とも呼ばれ、社内に蓄積した利益を表す言葉です。具体的には、当期純利益から役員報酬や株主への配当金を差し引き、会社内部に残った利益のことを留保利益と呼びます。
+ サステナブル成長率
-- ROEと配当性向が一定の場合、企業が外部資金調達を行わずに、内部留保のみを事業に投資して達成できる当期純利益および配当の成長率
-- 参考:[[サステイナブル成長率の計算式・業種別の目安をわかりやすく解説>https://zaimani.com/financial-indicators/sustainable-growth-ratio/]]
 サステイナブル成長率とは、企業の内部留保のみを事業に再投資すると仮定した場合に期待される持続的な成長率です。


* 目次 [#t7ef6067]
- B [[財務・会計]]
- B-1 [[財務諸表]]
- B-2 [[簿記の基礎知識]]
- B-3 [[税務・結合会計]]
- B-4 [[キャッシュフロー計算書]]
- B-5 [[原価計算]]
- B-6 [[経営分析]]
- B-7 [[投資評価]]
- B-8 ''[[資本市場と資本コスト]]''
- B-9 [[現代のファイナンス]]

* 関連 [#p854da96]
#related

* [[用語集]] [#a4ccd17e]
#taglist(tag=資本市場と資本コスト)

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